2017年6月15日

第2号(2017年6月15日発行)

2017年6月15日

こんにちは、軽井沢風越学園設立準備財団です。

5月31日に〆切を迎えたサマースクール、おかげさまで、たくさんのお申込みをいただきました。

どんな4日間(あるいは2日間)を一緒に過ごすと、軽井沢風越学園が大事にしたいことが伝わるだろうかと思案しつつ当日の準備を進めています。どこまで準備して、どこからは子どもたちと一緒に創る場にするか、煮詰まったり迷ったりするたびに、使命に戻って考える。開校までに、何度もこの繰り返しをすることになりそうです。

かぜのーと 第2号(2017年6月15日発行)
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【1】エッセイ 「カリキュラムの3つの軸」岩瀬直樹
【2】子どもと一緒に読みたい本 vol.2 甲斐崎博史
【3】スタッフインタビュー 小川佳也
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【1】エッセイ 「カリキュラムの3つの軸」
岩瀬直樹
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軽井沢風越学園って、どんな学校?ということを考えるときに、僕たちはまず、情景を描いてみました。同じ言葉でも、人それぞれによってそこからイメージする映像は違うと思ったからです。この情景を描くときに、3つのカリキュラムの軸を立てました。一つ目が、“自己主導の学び「わたしから始まる」”、二つ目が、“協同の学び「わたしたちで拡げる」”、三つ目が“探究の学び「わたし」と「わたしたち」で深める”、です。

“自己主導の学び「わたしから始まる」”とは、学びが子ども自身からスタートする、ということです。情景を描きながら一番に思ったことは、学校が子どもにとって幸せな場所になってほしいな、ということでした。学校から家に帰ってきて、「あー、今日も楽しかった、明日も楽しみ!」と子どもが話せる学校にしたい、という思いが僕の根っこにあります。

幼稚園や保育園でたっぷり遊んで生活していた子どもたちは、小学校1年生の4月を境に突然、ずっと座っている生活に変わります。小学校4年生になる僕の娘は、比較的自由な保育園でたくさん遊び、小学校をわくわくして迎えました。何日か過ぎて驚いたように、「お父さん、学校ってね、ずっと座ってるんだよ。どんなに天気がよくても、座ってるんだよ。」、と話してくれました。

僕たちは、「学校はそういうものだ」と思いこんでいるけれど、子どものそれまでの育ちから考えると、遊びから離れてずっと座っていることは、ものすごく不自然なことなのかもしれません。遊びこそ、子どもにとっては自己主導です。遊ぶ中で新しいものに出会って、不思議だな、なんだろう?と思ったり、友だちと一緒に遊ぶことで、協同のおもしろさ、難しさ、折り合いをつけることの大変さ、など色々なことを感じます。

幼児だけでなく、小学生、もしかしたら中学生も、身体を通して遊ぶこと・体験することが大事なのではないでしょうか。本当は遊びまでを学校が担わなくてもいいのかもしれません。でも、今の子どもたちの生活のほとんどは学校です。遊ぶ環境も時間も仲間も限られている中で、子どもの育ちの観点から、学校の中で遊ぶということを、もう一度丁寧に考え、”あそびひたる”、を大事にしていきたいと考えています。

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【2】子どもと一緒に読みたい本 vol.2 甲斐崎博史
『西の魔女が死んだ』
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『西の魔女が死んだ』(梨木香歩、新潮社)
(amazon) (楽天ブックス)

私は、読むたびに毎回泣いてしまいます。

主人公は中学1年生の女の子、まい。学校で思春期女子特有のグループ化についていけず、クラスで仲間はずれになり、学校へ行かないという選択をします。見かねた母は夏休みの間、田舎のおばちゃんの家に滞在をすすめます。そのおばあちゃんはイギリス人、そして…魔女。おばあちゃんのもとではじまった「魔女修行」で、まいは少しずつ自分らしさを取り戻していきます。さて「魔女修行」、どんなものだと思いますか?それは…

1.早寝早起きをすること。7時に起きて23時には寝るようにする!
2.食事を3食しっかりとること
3.よく運動すること。掃除、洗濯など家事エクササイズをする!
何でも自分で決めて、最後までやりとげること

あたり前のようなことだけど、続けるのは難しい。そして、自分で決めたことに自信を持てなかったまいにとっては、この修行は自分を取り戻す大きなきっかけになっていきます。と同時に、豊かな自然がまいの心を解放していきます。新しい生活に踏み出す、自然の中に踏み出す、それを支えるのは、おばあちゃんの無条件の愛情です。

「私はまいのような子が生まれてきたことを本当に感謝しているんです。」

その子がどのような行動をしたとか、どういう考えをしているか、そのことの是非を問うことなく、その子自身をまるごと受容し、愛す。ぜひ、お子さんと一緒にペア読書*1をして、おしゃべりしてほしいです。

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【3】スタッフインタビュー 小川佳也
「ありのままで、子どもたちとともに育つ・学ぶ」
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軽井沢風越学園設立準備メンバーのひとり、小川佳也。
教員を目指して大学院へ進学するも、そのまま教員の道に進むことに疑問を感じベンチャー企業に就職、そこで本城慎之介と出会いました。数年前、転職先での仕事に行き詰まった際、本城に相談したのをきっかけに、現在は企業の営業コンサルティングや研修講師の仕事をしながら、軽井沢でぽろぴっぴキャンプ*1や、通学合宿*2の運営に関わっています。

ー軽井沢風越学園の設立準備に関わることになったきっかけを教えて下さい。

2014年から、ぽろぴっぴキャンプ*1や通学合宿*2を本城さんと一緒につくりながら、そこで大事にしていることを体感してた中で、今回の学校設立の話を聞いて。もともと教員を目指してベンチャー企業に飛び込んで、いずれそういうチャンスがきたらいいなと思っていたので、話を聞いた時は何の疑問もなく、自分もやりますと言いました。

ーそこで大事にしていること、というのは、どんなこと?

なんと言ったらいいかなぁ。ありのまま、とか、関わり続ける、とか。こうあるべきっていう方に大人が誘導するんじゃなくて、その子の中にある種をその子自身の力で、その子の中に根が生えるように、関わり続ける、とか。

たとえば今この瞬間、反抗してるように見える男の子でも、それまで自己表現の苦手な子だったことを考えると、反抗しているというより表現できるようになったんだね、と捉えることとか。色んな場面を本城さんと共にして、こういう人の関わり方って豊かだな、自分もこういう人の関わり方をしたいなと思うようになりました。

ーそういう人の関わり方というのは、新鮮に感じた?

新鮮というよりは、そういう関わり方を、自分も親にしてもらっていたことを思い出した感じかな。改めて、自分の中にあったものを今の自分に融合させて、なじませているところです。

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(あとがき)
今月は、第一回目の採用合宿があります。

応募者の方たちとWeb面接をしてみて、違和感を感じ始めました。一対一の面接では、「個」の部分しか判断できない。そうすると、自分たちが共感できる人や、似たような人たちばかりになってしまう。「同じから違うへ、分けるから混ぜるへ」と掲げておきながら、このままでは混ざっていないチームになってしまうのではないか。

ここでもやはり、原点である使命に戻りました。そこで行なうことにしたのが、1泊2日の採用合宿です。2日間を軽井沢で一緒に過ごしながら、お互いについて知り、どんな学校にしたいかを考えます。

私たちにとっても初めての試み、どんな時間になるか楽しみです。

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発行元 一般財団法人軽井沢風越学園設立準備財団
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