学校づくり 2018年7月19日

放課後まなび場「風越こらぼ」スタートしました

甲斐崎 博史
投稿者 | 甲斐崎 博史

2018年7月19日

7月3日、中軽井沢駅前にある軽井沢風越学園設立準備財団事務所の2階で、放課後まなび場「風越こらぼ」がスタートしました。第1期は途中約1ヶ月の夏休みをはさんで約3ヶ月、10月末まで開講します。1年生から5年生まで、計27名のメンバーです。学年も、住んでいる地域も、小学校もばらばらなメンバーで、まさに「違う」子どもたちが「混ざる」まなび場です。

「こんにちは~」
「こんにちは、はなちゃん」
「今日ね、プールあったんだ~、気持ちよかったよ~」
「いいなぁ、私も入りたい…」
「よしくん、一緒に絵本読もうよ!」

まなび場は15時半から始まります。低学年から顔を出し始め、思い思いのことをやり始めます。棚からパズルを取り出す子、スタッフとトランプを楽しむ子、なにやらノートに真剣に書き込んでいる子、工作コーナーではさみをチョキチョキしている子、なかには学校の宿題に取り組んでいる子もいます。

ゆるゆると16時半くらいに全員が集まり、こらぼのスタート。最初はみんなでおしゃべりタイム。スタッフと会話を楽しんだり、となりの子とぺちゃくちゃしたり…。その後、読み聞かせを聞いたり、みんなでゲームを楽しんだりします。

「えーっ!?何を書いてもいいの?」
「うん、何を書いてもいいよ。」
「物語でも?絵本でも?」
「うん、書きたいことを、書きたいように書けるんだよ。」
「じゃあ、今飼ってるカエルのこと書いていい?」
「いいよ~、楽しみだなぁ~、あとで読ませてね。」

「絵だけでもいいの?」
「そうだよね、1年生はまだひらがなを習ったばっかりだもんね、絵だけでお話つくってごらん。」
「うん、やってみる!」

メインの活動は「作家の時間」(ライティング・ワークショップ)です。書きたいことを書きたいように書ける時間です。目的は、「よりよい書き手になること」。子どもたちは小さな作家さんになって、本物の作家と同じサイクルで作品を書いていきます。

「ねえ、これどこから書き始めるの?」
「これはね、まずここの1行目に題を書いて、いい?」
「ここ?」
「そうそう、あ、マスを3つ空けてね。うんうん、そうそう」
「できた!」
「うんうん、いいね。次の行に名前書くの。」
「ここ?」
「うんうん、そうそう。」
「次は?」
「ここから文を書くの。うん、1マス空けてね。」
「ここ?」
「うんうん、『ら』『い』『お』『ん』…ってそうそう。」

生まれて初めて原稿用紙に文を書く1年生の男の子に、2年生の女の子が教えています。作家の時間では、自然とこんなステキなことが起こります。こらぼでは、異年齢の子どもたちが自然に学び合ったり、混じり合って遊んだりしています。互いの作品を読み合っている子、一緒に肩を並べて本を読んでいる子、さし絵を協同で描いている子、いろんなところで協同的な学びが起こります。

「なんか恥ずかしいなぁ…でもうれしい!」
「ぼくのがのってる!」
「かずたくんの、めっちゃおもしろい!!」
「あかりちゃんのお話、続きが読みたいなぁ~、あかりちゃん、続き書いてよ!」
「この迷路、やってみよ!」

「もう続き書いていい?」
「いや、ちょっと待ってね。まずはみんなで、ファンレターを書こう!」

書き上がった作品は、本物の作家と同じように出版されます。自分の作品がみんなに読まれるのはちょっと気恥ずかしいけど、とってもうれしいものです。自分の作品を真剣に読んでいる子を見ただけでドキドキしちゃう。そして、いろんな人に読まれて、その人たちからとってもうれしいファンレターが届きます。それがまた、次への書く意欲を生み出します。また、友だちの作品を読んで、「あー、上手だなぁ~」とか「よし、私もがんばろう」とか、チャレンジの種も生まれます。こうやって、子どもたちはまさに「書くことの探究」を深めていきます。

風越こらぼは、いろんな子どもたち、保護者、スタッフが集まってきて「コラボレーション」する場。そして、軽井沢風越学園の学びの「ラボラトリー」として、子どもたちの学びを中心にして、楽しく探究していきたいと思っています。

甲斐崎 博史

投稿者甲斐崎 博史

投稿者甲斐崎 博史

体験学習法をベースにしたアドベンチャー教育を、学校教育の中に取り入れることを長年実践してきました。軽井沢風越学園では、教育も人生も丸ごとアドベンチャーを楽しみたいと思います。

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