風越のいま 2019年6月17日

軽井沢西部小学校との連携が始まりました

かぜのーと編集部
投稿者 | かぜのーと編集部

2019年6月17日

今年度から軽井沢町立軽井沢西部小学校との連携が始まりました。西部小学校から石山れいかさんが2年間の予定で参画しています。日々、両校を行き来する石山さんから連携について感じていることをお聞きしました。

学校づくり途中経過報告会会場前にて。左から岩瀬、本城、苫野、石山。

ー4月からこれまでと全く異なるメンバーで新しい仕事が始まりましたが、自分事として学校づくりにコミットしておられるように見えます。その原動力はなんでしょう。

ある日突然校長先生に呼ばれて連携の話を聞いて、驚きました。はじめは具体的なことは何もわからなくって。でもしんさん(本城)やごりさん(岩瀬)に話を聞いてみると、自分がこれまでずっと大事にしてきたことやこの先やりたいと思っていたことと、軽井沢風越学園がやろうとしていることは同じだなあと思ったんです。だから、イメージもすぐ湧いたし、ワクワクする気持ちが強くて。

2校が連携していくには、まずはお互いの気持ちのつながりが大事だなと思って、「西風だより」の発行を始めました。お互いの学校の良さや、職員の人となりや考え方が少しでも伝わればと思っています。今は軽井沢風越学園設立準備財団のスタッフも西部小学校で一緒に授業をつくったりしているので、そこで学んだことをお便りに書いてくれています。

6月13日時点ですでに16号まで発行されました!

連携を通じて西部小学校の先生たちと関わる風越のスタッフたちからは、「前向きで研究熱心な方が多く、その姿勢から学ばされることがたくさんある」と言ってもらい、私自身もとても嬉しくて。西部小学校の先生方と風越のスタッフの人柄や熱心さがこの連携の基盤になっていると思います。

ー連携を通じて、西部小学校ではどんな取り組みが始まっていますか?

軽井沢風越学園が考える学びのスタイルのうち、西部小学校では算数の授業で個の学び(自己主導の学び)を取り入れようとしています。でも、どんな学び方のスタイルであっても、一人ひとりの子どもが大切にされていて、その子が学べているかどうかが一番大事。方法だけを取り入れても意味がなくて、そこを見極められる教師側の目が何より必要だよなって思います。

個の学びに加えて、異年齢の取り組みも検討しています。これまでも縦割り清掃や仲良し学級など異年齢の取り組みはありましたが、たとえば1年生と4年生、2年生と5年生などの異年齢の学びを試みようとしています。
上級生が下級生に何かをしてあげるような異年齢の関わりではなくて、お互いに本当に必要なことは何かを思いあえる子どもたちの関係性を育てたい。先生方と、大切にしたいことを共有して取り組んでいきたいと思っています。

ー石山さん自身が大切にしていることを聞かせてください。

子どもって、教えられたら学ばなくなると思うんです。以前、佐伯胖(ゆたか)先生から、「人は教えてもらえると思った瞬間、“考えないスイッチ”が入る」と聞きました。教えようというおこがましい気持ちでは、相手の本当に必要としていることが見えない。たとえば、子どものことを子どもだと捉えたら、その子の本当の思いは見えません。何かをこの子にしてあげなければいけない、という気持ちは対等ではないので、相手を尊重していることにならない。私は、子どもを対等な人として尊重するということを大事にしたい。そしてそれは軽井沢風越学園が大切にしていることとも近しいと思います。

ー子どもを対等な存在として尊重したいと思うようになったのは、どんなきっかけがあったのですか?

西部小学校に来て7年目になりますが、その前は信濃教育会教育研究所で実践の研究をしていました。
教育研究所の研究は、まず徹底的に自分自身を省察することから始まります。ある場面をふりかえって、なぜ自分はその子にその言葉がけをしたのかを考えていくと、その子を支えなきゃ、自分がこうしたらいいんじゃないかと思うことをさせてあげよう、という意識が働いていたことに気づきました。そこから、人を尊重する、対等に向き合うということを自分の中のテーマに据えています。教育の手法はいろいろあるけれど、結局のところは、目に見えない子どもたちの育ちを見とる私たちの目を育てることが何より大切だと思うようになりました。

ー今回の連携で感じている可能性などありますか?

「子どもたちのために大切なことは何か」について、風越のスタッフと西部小学校の先生で共に考えあえることだと思います。ゼロから新しい学校をつくることも相当大変だけど、今ある学校が変わることもものすごく難しい。形は違うけれど、同じくらい大きなチャレンジをしていると思います。変わることや新しいものを取り入れることは、勇気も手間もいることで、お互いに一緒に考える仲間が増えたという気持ちでチャレンジしていきたいです。

現在、澤田茂木山田などの複数スタッフが定期的に西部小学校に出かけ、西部小学校の先生方と一緒に授業づくりする機会をいただいています。

お互いのプロフィールや興味関心について聴きあいました

5月29日におこなわれた初回の合同研修会では、まずはお互いが知り合うための時間を持ちました。8月までの月に1回程度、両校のスタッフの合同研修会を実施する予定です。

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かぜのーと編集部です。軽井沢風越学園設立準備のプロセスを多面的にお届けしたいと思っています。辰巳、中村、三輪が担当。

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