学校づくり途中経過報告会を開催します

軽井沢風越学園設立準備財団では、以下の通り5月25,26日(金,土)に軽井沢中央公民館にて、「学校づくり途中経過報告会」を開催いたします。

当日は設立発起人の本城、岩瀬、苫野ほかスタッフが出席し、ここまでの経過や、今後の予定についてご報告いたします。現在お住まいの地域に関係なく、どなたでもご参加いただけます。皆さまのご参加をお待ちしています。

主催)一般財団法人軽井沢風越学園設立準備財団

日時)全回ともほぼ同じ内容となります。
①2018年5月25日(金)10時~12時(9時半開場)
②2018年5月25日(金)18時~20時(17時半開場)
③2018年5月26日(土)10時~12時(9時半開場)

場所)軽井沢中央公民館(軽井沢町大字長倉2353番地1)

託児)
5月26日(土)は未就学児向けに託児室(定員20名、先着順)を設けます。報告会にお子様と一緒に参加していただくことも可能です。

ご参加希望の方は、こちらの申込フォームからお申込ください。

2018年4月入社のスタッフ紹介

2018年4月から、5人のスタッフが新しく参画しました。岩瀬も東京学芸大学教職大学院を退職し、設立準備に専念しています。最初の2週間は朝と夕方に本城が選んだ絵本を一冊ずつ読み、森で本気で遊んだり、本城・岩瀬とたっぷり対話したり。日々をどんなふうに自分たちでつくっていくか、楽しみながらも試行錯誤しているところです。それぞれの今の気持ちと、好きな言葉をご紹介します。

■奥田麻依子(おくちゃん)
出身は岡山、京都での大学生活、東京での会社員生活から、日本海にある離島・隠岐の高校での仕事を経て、山に囲まれた軽井沢にやってきました。軽井沢の地域の皆さんや、全国各地の教育に関心のある皆さんともつながりをつくっていきたいです。

ー今の気持ち
これから皆で「新しい普通」を作っていくのが楽しみな気持ちと、未知に対する不安な気持ちが同居しています。これまでの経験も大事にしつつ、自分のあり方も変化させていこう思います。

ー好きな言葉
納得いくまで考えて選んだら、選んだ答えを「正解」にする!

 

■甲斐崎博史(KAI)
「人間到る処青山あり」強い志をもち、軽井沢に至りました。子どもたちの幸せな子ども時代にかかわれることが、私の幸せです。また仕事だけでなく、素晴らしい自然環境の中で、軽井沢の暮らしも楽しみたいです。

ー今の気持ち
新しいことにチャレンジするのはとてもわくわくします。アドベンチャーを楽しみます。

ー好きな言葉
知っていることは多くなったけど
知らないことはもっと多いだろう
知らないことが多いのはかまわないんだけど
見たことがないのはくやしい
歩いたことがないのはもっとくやしい
(いがらしみきお)

 

■根岸加奈(ぽん)
生まれ育った愛する信州で、自分の夢に向かって進めること、とても嬉しく思っています。自分の軸をしっかり持ちつつ、これからの時代を見据えた教育について、みなさんと共に考えながらていねいに歩んでいきたいと思っています。

ー今の気持ち
見えないことに対する不安もありますが、今は不思議とわくわく感が勝っています。大人の学びと子どもの学び、両者は入れ子構造であるということを忘れずにいたいです。

ー好きな言葉
You only live once. Where there’s a will, there’s a way.
(人生一度きり。意志あるところに道は開ける。)

 

■藤山茉優(ふっしぁん)
はじめまして。18歳まで山口県で過ごし、大学6年間を熊本で、そして今年の春から長野県にやってきました。教育に熱心な信州の地で、刺激を受けながら、新しい普通の学校の設立に尽力していきます。

ー今の気持ち
入社するまでは、左右前後どこを見渡しても同じ景色の森に投げ出されているような気持ちでした。
入社してからは、投げ出された森の中を歩いてたら川に辿り着いたり、道に辿り着いたり、様々な発見があるような毎日を送っています。

ー好きな言葉
Nothing is impossible, the word itself says, I’m possible!
「impossible:不可能」なことなど何もない。この言葉自体がそう言っている。「I’m possible: 私にはできる」と。(オードリー・ヘップバーン)

 

■山﨑恭平(ざっきー)
開かれた学校や学びを支える学習環境に興味があります。多くの経験に浸りながら、これからの学校について考えていきたいです。また雪国・新潟出身でウィンタースポーツが好きです。軽井沢の冬は厳しいようですが、冬の生活や遊びも楽しみたいです。

ー今の気持ち
不安なこともあり右往左往していますが、まずはいろんなことを楽しみたいです。

ー好きな言葉
いいかい、怖かったら怖いほど、逆にそこに飛び込むんだ
(岡本太郎)

【お知らせ】「風越コラボ」キックオフイベント開催します

「風越コラボ」は、一人ひとりが「自由だ、幸せだ」という実感を持つ社会のために、どんな学校や教育がありえるのか、多様な人たちが集まって試行錯誤しながら実験する場(Collaboration Laboratory)にしたいと考えています。子どもたち、実践者、研究者などが自由に行き交う港のような場所を目指し、まずは岩瀬と苫野が、実践する大人の集う場を開きます。

教員時代の岩瀬自身がこんな機会を望んでいたという互いの実践を持ち寄ってフィードバックし合う場を東京都内で6月〜12月(6/24、8/25、10/21、12/16の計4回 *追記 2018年3月20日→第4回の実施日を12/6から12/16に訂正しました)に実施する予定です。そこで4月28日(土)に、キックオフイベントをおこないます。教育に興味・関心をお持ちの方は、どなたでもご参加ください。大学生・大学院生も歓迎です。

詳細はこちらをご覧ください。

(2018年3月20日21時55分追記)定員に達したため申込を締め切らせていただきました。たくさんのご参加ありがとうございます。

【採用】設立スタッフ追加募集にあたって

2019年4月から参画する設立スタッフ追加募集を始めました。義務教育学校教諭(算数・数学、社会)、養護教諭、幼稚園教諭が今回の募集対象です。

2018年は軽井沢風越学園のカリキュラムの原理・原則をぼく(岩瀬)と苫野を中心につくりあげ、2019年に集まる先生たちと一緒に原理・原則に基づいた具体的なカリキュラムを策定する予定をしています。その原理・原則を考えるうえで、改めて専門性の重要性を痛感しています。

ここでいう専門性とは、教科ごとの教え方のテクニックや教科の知識を持っているということではありません。その教科や学問自体を深く探究し続けていたり、実社会と結びつけたりしながら、教員本人が学びを楽しんで使いこなしているような在り方が、ぼくたちの考える<教科の専門性>です。

新しい学習指導要領に、各教科の特質に応じた物事を捉える視点や考え方を示す「見方・考え方」が書かれていますが、これを子どもに求めるだけでなく、ぼくら大人自身が実践できているか、問うてみたいのです。

例えば、数学の美しさを知っている人には、世の中にある様々な形や模様、あるいは現象や問題までもが数学的に見えるそうです。ぼくにはまったく見えない世界だけれど。また文学を愛していない人に、読みの学びはデザインできないでしょう。

そう考えると、専門性とは「その世界に没頭している」とも言えます。そんなふうに教科や学問の専門性を大事にしている人たちと一緒に、軽井沢風越学園のカリキュラムをつくっていきたいと思っています。

社会では、教科横断的な探究カリキュラムを一つの核にしたいと考えています。歴史や地理をどう教えるかというよりは、いま社会で起きていることを基に子どもたちと横断的な学びに繋げるチャレンジに取り組んでみたい。

算数・数学では、自由進度の学びの個別化カリキュラムを実現させ、その中で協同的な探究も大事にしたい。算数・数学で教科の枠を越えた学びは、どうすれば実現できるだろうと考えていますが、先に書いた専門性のある人であれば、自然にいろいろな教科とも繋がっていける予感があります。

幼稚園では、幼稚園と小学校のつながりのデザインについて一緒に考えたいです。幼稚園の年長として、年下の学年のお兄さん・お姉さんだった彼ら・彼女らが、小学校入学を機に<何もできないちいさい存在>かのように扱われ、「動き回る」から「座り続ける」、「あそぶ」から「勉強する」に過ごす時間ががらりと変わってしまいます。

でも、本当に遊びと学びの間に境はあるのでしょうか?学ぶということは座るということと同義なのか?幼稚園と小学校の文化が「まざる」ことでどんなことが起こるのか?当事者である子どもがわくわくするような、子どもの育ちに沿った小学校低学年期の在り方を変えていきたいです。

養護教諭は、幼稚園から中学校を通して子どもたちの育ちに関わる要となる存在です。ぼくがこれまで勤めてきた学校でも、すてきな養護教諭に出会ってきました。そこにいるだけで、なんだか場が安心できる存在。子どものケアはもちろん、保護者やぼくもよく相談に乗ってもらっていました。子どもたちだけでなく、学校に関係する様々な人たちとフラットに関係をつくっていける方に出会えると嬉しいです。

いま集まっているメンバーには、様々な参画動機がありますが、ゼロからカリキュラムをつくることや、異なる教科のメンバーと持っている専門性をかけあわせて子どもたちの学びに繋げる環境づくりを楽しみにしている、何より子どもたちの持つ力や可能性を信じている人たちです。新しくできる学校と創立メンバーだからこそ考えられるこれからの学びとその実践をみんなで試行錯誤してみたいです。一緒に<新しい普通の学校>をつくりましょう。

(岩瀬直樹)

 

あさのーと、123回

今年の5月1日から始めた「あさのーと」、12月1日を区切りにお休みしています。

2018年1月以降、設立準備に順次新しいメンバーが加わります。実際の参画までには時間があり、しばらくそれぞれの場所での仕事が続きますが、顔合わせやオンラインでのやりとりが少しずつ始まり、あさのーとのやり方を見直すタイミング。今は、形を変えての再開までのお休み期間です。そこで、今年のふりかえりとして、これまでのあさのーとのお題をご紹介します。

あさのーとは5月1日〜12月1日まで、途中1ヶ月の夏休みを挟んで、全部で5分間を123回、615分。つまり、今の準備メンバー9人で10時間15分を共に過ごしたことになります。

春先、このままFacebookのグループやメーリングリストだけで、コミュニケーションを進めてよいものか?、なんとなく漠然とした不安が全体にありました。でもこの不安は、情報が不足していることによるものではない。いったいなんだ?と、本城が自分自身の中にある不安を探って見つけたのは、「気持ち」でした。情報も大事だけれど、共に歩んでいくには「気持ち」をシェアしていくのが大切なのではないか、と。

そこで、あさのーとが始まりました。平日の朝6時40〜45分の5分間、前日に担当が出した「お題」の答えをそれぞれ用意し、「せーの、どん」で見せあい、それについて話します。全員が無理のない範囲で、だらだらやらない。毎日たった5分でも顔を見て、「おはよう」「いってらっしゃい」を交わせたことは、思っていた以上に大切な時間でした。お題を通じて、メンバーの過去のこと、今のこと、未来のことが少しずつ垣間見えます。画面に家族がちらっと映ったり、ときには家族からのお題が出たりもしました。

メンバーを近く感じられて大切に思えるようになった、自分のことをわかってもらえている安心感がある、発言の背景が少しずつ想像できるようになって、次に会った時にリラックスできる。終えてみて、そんなことを思っています。お休みの少し前に出た「あさのーとを漢字一言で表すと?」というお題の答えは、「朝・気・始・閑・拍・眠・起・窓」でした。

以下が、123回分のお題です。


(実施日順)

  1. 最近一番驚いたこと
  2. 最近はまっていること
  3. 集中ミーティングを終えた今の気持ち
  4. まだ誰にも話していないGW中のささやかな幸福
  5. バッグ(おさいふ)の中にある、いちばん自分っぽいものは?それはなぜ?
  6. 今の感じの漢字
  7. 最近気になって気になって仕方がないこと
  8. 一回でいいから、どうしてもやってみたいこと
  9. 今読んでいる(あるいは最近読んだ)本。星5つ評価で、おすすめ度も教えてください!
  10. クスッと笑っちゃったこと
  11. 今まで見た中で一番好きな景色
  12. 軽井沢風越学園でのチャレンジを通して、自分のここをレベルアップしたい、ということ
  13. 好きだった学校行事
  14. 好きだった教科(または授業)は?
  15. お気に入りの場所
  16. 好きなお菓子
  17. 好きな/おすすめの映画
  18. 記憶に残る食べ物/食事はなんですか?
  19. 尊敬する歴史上の偉人
  20. 子供の頃の夢は?
  21. 実はわたし、意外と○○なんです。
  22. 動物占い、なーに?
  23. 人生で1番ハイになった時
  24. もし1日が25時間だったら
  25. 子ども時代のターニングポイント
  26. もし旅行に行くならどこに行きたいか?
  27. もしも、ドラえもんの道具をひとつもらえるなら何にする?
  28. もしも願いが1つ叶うなら
  29. 健康のためにしていること
  30. 長く続けていること(≠続いていること)
  31. あなたのベスト オブ ゴハンのお供
  32. 1日の中で、1番好きな時間
  33. この土日でよかったことは?
  34. 今ちょっと困っていることと、その対処
  35. どうしても変えられない習慣または癖
  36. 血液型、何型?
  37. 好きな果物
  38. つい口ずさんでしまう歌
  39. おすすめの食いもの屋(レストラン、食堂、飲み屋etc…)
  40. 小学校、中学校、高校、の休み時間にしていたこと
  41. これからはじめてみたいこと
  42. 大切にしている言葉は何ですか?
  43. か、ざ、こ、し、をそれぞれ頭文字にして、風越を紹介したり、風越に関わる気持ちを表す
  44. 子供時代の思い出の一冊は?
  45. こだわって集めているもの
  46. 青春時代にハマったミュージシャンはだーれ?
  47. 夏といえば…○○
  48. 梅雨時の嫌な気分の吹き飛ばし方
  49. 好きな絵本
  50. 歴史上の偉人にインタビューできるとしたら、誰に何を聞く?
  51. においについての記憶
  52. お祭りの縁日と言えば?
  53. どうしてもこだわってしまうこと
  54. 最近お腹を抱えて笑ったこと
  55. 初恋の想い出
  56. 好きなアイスのフレーバーは?
  57. 今日、手紙を書くとしたら誰に?
  58. パートナーって、こんな人
  59. 胸きゅんソングとその思い出
  60. ああ大失敗……
  61. この一学期(4〜7月)で、風越の話題以外で、一番印象に残っていること
  62. 風越関連で気になってることあれこれ
  63. 思い出に残るドラマのセリフ
  64. 楽しみな秋の味覚といえば?
  65. 一番嫌いだった教科(授業)
  66. 人生最高の温泉
  67. 自分の親やおじいちゃんおばあちゃんから、はっきり受け継いだなあ、、という特性・特徴
  68. 最近ハマっていること
  69. つらいときの乗り越え方はなんですか?
  70. 運動会といえば◯◯
  71. 私の中のアイドル
  72. あなたのほっこりした瞬間
  73. 風越学園で、これはちょっとこだわりたい!と思うこと
  74. 手作りしたもので思い出に残っているもの
  75. 次回ロングミーティングまでに宿題に出てる情景、書こうとしてる(書いた)テーマはなんですか?
  76. 風越学園に関わる(もしくは軽井沢に引っ越す)ことで、あきらめたり手放すことになりそうなことは?
  77. いつかは行ってみたいあそこ。または、いつかはしてみたいこと。
  78. 人生を変えた出会い。モノでも人でも
  79. この歳になって初めて知ったこと
  80. 最近やっちまったぜ、こんなチョイ悪
  81. 昔はやった眉唾タイプ診断!どのパターン!?
    ①手を組む(祈るような形)
    ●右指が上→インプット(理解)が左脳
    ●左指が上→インプット(理解)が右脳
    ②腕を組む
    ●右腕が上→アウトプット(表現)が左脳
    ●左腕が上→アウトプット(表現)が右脳
    例)左指上、右腕上→感覚的にイメージで捉えて、論理的に表現!
  82. 思い出の授業
  83. あなたのテッパンな風邪対策は?
  84. 名前の由来は?
  85. 軽井沢に行ったら、仕事以外で楽しみにしていること
  86. 比較的最近はじめた趣味・楽しみ
  87. 長年愛用しているもの
  88. 時間を忘れていつまででもやれちゃうこと、なんかありますか?
  89. 風越にゲストティーチャーを招くなら?
  90. 最近見た美しいものってなに?
  91. 自分が関わったプロジェクトで、心に残っているもの
  92. 軽井沢以外の場所で、住んでみたいところはどこですか?
  93. おススメのダイエット法or健康法
  94. 今までで一番感動したスポーツの1シーン
  95. 好きな誰かの名言・台詞
  96. 冬の訪れを感じるとき、もの
  97. されてうれしいことって何?
  98. 兄弟姉妹の構成と、そこから影響受けてるかなーと思われること、教えてください
  99. 好きな美術館・博物館
  100. 小学校時代にやった自由研究のテーマ
  101. 外国人の友達が遊びに来たら何する?
  102. 11月19日の集中ミーティングで話し合ってみたいこと(やってみたいことなどでも可)
  103. 20年後の私と風越学園(見通しや願望)
  104. 直近で楽しみにしている予定は!?
  105. 今年中にやっておきたい、またはやりきりたいことはなんですか?
  106. 今までつくったことがないもので、自分でつくってみたいもの
  107. オススメのキャンプ場、行ってみたいキャンプ場
  108. 相手のことを知りたいなぁと思う時、どんな質問をする?
  109. あなたのオススメ鍋はなーに?
  110. 『軽井沢風越学園』以外の学校名は?
  111. 自分にとってベストな起床時間と就寝時間は?
  112. なんだか眠れない夜、どう過ごしますか?
  113. 夫婦関係を良好に保つために心がけていること
  114. どんな時に感情的になりますか?
  115. 明日は、あさのーとの最後の日。さあ、あなたならどんなお題を出す?
  116. あさのーとを漢字1字で表すと何?
  117. 風越学園を卒業した子どもたちが大人になって風越学園のことを語った時、聞いただけで涙ぼろぼろになってしまう言葉とは?
  118. あさのーとのお題で一番好きだったお題は?
  119. あさのーとを始める前と今で、変わったこと
  120. 今日は2020年5月31日。夕方1700からやっている「ひぐれのーと」では、どんなテーマで話したい?
  121. あさのーとが一旦終わること、どんなふうに感じてる?
  122. 軽井沢、どこに住みたい?
  123. 2019年の夏にやってみたいこと

さて、次はどんなあさのーとの時間になっていくでしょうか。

【ご報告】わたしたちワークショップを開催しました。

台風が迫る10/22(日)、軽井沢の発地市庭にて、軽井沢町・御代田町・佐久市・小諸市在住の方たちを対象に、第1回わたしたちワークショップをおこないました。

中学生、軽井沢で陶芸教室を開いている方や、幼稚園の子どもを持つ保護者など、多様な参加者10名と関係スタッフ4名、ファシリテーターに古瀬ワークショップデザイン事務所の古瀬正也さんを迎えて、一日を過ごしました。

まずは、お互いにゆっくりと出会っていくところからスタート。一人ずつの簡単な自己紹介のあとに、本城からなぜ学校をつくろうと思ったのか、今どんな学校をつくろうとしているのかについて、お話しました。

”僕らが学校づくりで一番大事にしているのは、理念とか何かの教育方法に陥りすぎないということです。わかりやすい事例のもとに学校をつくったり、効果のありそうな方法論に飛びつかず、もう少ししっかりと丁寧に、どんな学校なのかを描いていく。それが、情景です。岩瀬や他のスタッフたちと、学校の中でどんな物語が流れているかの情景を持ち寄って、お互いに手を入れて、それぞれの情景がなんとなく重なりあっていく、ということを繰り返しています。情景のベースとなっていることは、実は自己主導や協同や探究の学びということではないんです。むしろ大事なのは、そのベースとなっている「<同じ>から<違う>へ」と、「<分ける>から<混ぜる>へ」ということ。一人ひとりが違うということを尊重し合うこと、そのうえで混ぜていく、違いが混ざり合っていくことが、一番大事なことだなと思っています。

また、これからさらに関わる人たちと、いろんなやりとりしながら決めていくことをたくさん残していこうと思っています。学校づくりで大事なのは、僕がリーダーシップを発揮することではないと思っています。僕がリーダーシップを発揮する場面は、むしろ限定的で少ないほうがよくて、関わってくださっている人たち、ここにいらっしゃる皆さんもそうですが、その人たちが、自分の学校としてオーナーシップを発揮してもらうこと。たくさんの人がオーナーシップを発揮できるような環境をつくることが僕の役割で、僕のリーダーシップというよりは、それぞれの人たちがオーナーシップを発揮できるような学校にしていきたいと思っています。そして、「いろいろな人が行き交う学校」というタイトルの情景にもあるとおり、地域の人や色んな人が日々行き交うような学校にしたいなと思っています。”

このあと小グループに分かれて自己紹介をし、自身と軽井沢風越学園との出会いについて、どんな関わりをしたいと思っているかなど、それぞれ共有しました。
昼食休憩を終え、午後の部です。「軽井沢風越学園と私(または、私たち)がこれから関わり合っていくために、 今、この場で話し合ってみたいことは?」という問いの中から、参加者が話し合いたいテーマを提案、自分の興味のあるテーマのもとに集まり、分科会をおこないました(「OST(オープン・スペース・テクノロジー)」という手法)。

OSTをおこなう上での4つの心構え

『軽井沢の「地域」にすでにあるもの、今ないものってどんなもの?』、『風越学園と親の関わりって?』、『外国語教育や留学って、どう考える?』、『風越を巣立つ子どもたちの姿のイメージは?』、『子どもたちに望むものは? そのためにわたしたちに何ができるか?』など、多様な8つのテーマがうまれ、その中から4つのグループに分かれて、80分間の自由な話し合いの時間を持ちました。


一つのテーマをもとに、互いの価値観を交換しあった80分はあっという間。それぞれの場で出た内容を全体でシェアして、場を閉じました。

終了後、ファシリテーターの古瀬さんに感想を聞いてみました。

”まず1回目に、ちゃんと出会えてよかったな、とほっとしたのが一番です。関係ができれば、何か必要なときに声をかけあうことができるので、出会って関係ができるところが第一歩かなと思って準備しました。
ファシリテーターをするうえでは、参加者が自然と向かっていこうとしている方向に向かっていけるように、ということを大事にしていました。植物とかって、伸びていく先があるじゃないですか。そこを邪魔したくないというか、伸びていく方向にゆけ、と。

今日の参加者以外にも、何か関わりたいという気持ちを持った人たちは、まだまだたくさんいると思うので、そういう人たちとも一緒に何かできる場を持って、コミュニティ型で学校づくりができるといいかもしれないなと思っています。僕も、潜在的に何か関わりたいな、と思っていた一人だったので、本城さんから声をかけてもらった時はすごく嬉しくて。これから、どんなふうに続いていけるか楽しみです。”

古瀬さんの言葉通り、この1回目で具体的な何かが始まったり、何かが完結したわけではありません。ここから動き出すきっかけを得て、これからも長く続けたいと思える時間を過ごすことができました。
学校が開校したあとも、たとえば「PTA総会」ではなくて「わたしたちワークショップ」として、子どもたちも含めた参加者主体の対話が生まれる場に育つとよいな、と考えています。第2回は、来年の3月頃を予定しています。

【ご報告】サマースクールを実施しました。

8/6〜9の4日間、サマースクールを実施しました。幼児は前・後半に分かれて28人、小学生は38人の参加に対し、約20名のスタッフが関わりました。

幼児は、とにかく野外でたっぷり遊びました。お迎えに来た保護者が、あまりの泥だらけな子どもの姿に、苦笑いしながら抱っこをためらうシーンもあったくらい。日常的に森のようちえんなどの野外保育で自然に親しんでいるかどうかはあまり関係なく、環境と大人の関わり次第で、子どもは自分から仲間と共に自然の中で遊ぶことができるものです。

たとえば川遊びの場面。それぞれのペースで川と仲良くなっていく子どもたちは、途中から石を集めて高い山にすることに夢中になりました。どうすればもっと高くなるんだろう?、なんで高く積めないんだろう?このような遊びの中で不思議に思うことが、大きくなったときの学びにつながっていくと考えています。

その川に向かう途中のことです。子どもたちはドキドキコースとゆっくりコースを自分で選びましたが、ドキドキコースを選んだ一人の女の子が、崖を降りる途中で怖くなって止まってしまいました。

すると、崖の下から力強く助けにきてくれた女の子。彼女はその日、緊張していたのか、それまで一言も発さずに、頑なまでに黙々と自分の決めた遊びを続けていました。そんな彼女が、友達の困っている様子を見て、土の中にぐっと指先を食い込ませながらも、助けに来てくれたのです。大人が先回りして手を出していたら、きっと見られなかったその子の持つ力強さに、はっとした出来事でした。

小学生は、軽井沢風越学園の学びの軸の一つである「探究」の楽しさを体感してもらうため、「◯◯すぎる世界」というテーマで4日間を過ごしました。

初日に、自分たちがやってみたい「◯◯すぎる◯◯」を考え、一人でやりたい子は一人で、仲間とやりたい子は仲間で、4日間、一つのテーマを深めていきました。

たとえば、「でかすぎる太陽」をテーマにした男の子。太陽は地球の大きさの110個分だと調べてわかった次に、重さはどれくらい違うんだろう?という問いに向かいました。

するとなんと、30万倍。地球が1グラムだとすると、300キロです。そうして石を集め始めた結果が、この石。

これだけ集めても、100キロしかありません。石を一つずつ計って、ノートに足し算をして、これの3倍あるらしい、ということを4日間で探究しました。

他にも、まじめすぎるポテトチップス、かわいすぎるアクセサリー、あやしすぎるひみつきち、こわすぎるゆうぐ、などなど。完成形にたどり着くまでに、それぞれ失敗と工夫を繰り返していました。

好きなことに集中したときの子どもたちの力、遊びの中から探究が始まる瞬間も、興味深いものでした。たとえば、川の流れで遊ぶ中で、空き缶を早くどうやったら下流まで早く流せるか?という探究が、自然に始まります。ここから流すのがいいんじゃないか、ここに石を置けばどうかと、大人が声をかけなくとも、子どもたちは自ら探究を進めていました。

大人はつい、遊びと学びを分けて考えてしまい、探究するにはまずテーマを決めて、問いを立てて、という順序を前提に考えてしまいます。でも、子どもはわざわざ分けて考えません。そういう当たり前のことに気づいた4日間でした。

私たちスタッフにとっても、軽井沢風越学園として初めて実際に子どもたちと関わる場となったサマースクール。どこから大人が介入するか、どこまで待つか。子どもたちにどんなふうな声かけや関わりをするのか、あるいはしないのか。私たちの目指す学校像である「自由と自由の相互承認の感度を育むむ」ために、大人はどんな関わり方ができるのか。

今回は探究にテーマを据えて、ある程度の手応えを得ましたが、教科学習における「自己主導の学び」や「協同の学び」をどうすれば全スタッフで共有しながら実践できるかは、まだまだ未知数です。さらに実際の学校では、サマースクールよりも空間が大きく、子どもと大人の人数もぐっと増えます。今回できたことが、その規模でどこまで同じようにできるか、何を変える必要があるか。すぐには答えが見つからない、もやもやとした問いが何よりの今回の収穫だったと前向きに捉えています。

こうした場を開校までに何度か実施する予定です。サマースクール開催にあたって、ご協力いただいた皆さん、参加してくれた子どもたち、ありがとうございました。

【記事掲載】GREENZ.JPに本城と岩瀬のインタビュー記事が掲載されました

「一人ひとりが『ほしい未来』をつくる、持続可能な社会」をめざすNPO法人グリーンズが運営するウェブマガジンgreenz.jpで、本城と岩瀬のインタビュー記事が掲載されました。

インタビュアーの池田美砂子さんによる冒頭のメッセージ、ぐっときます。

引用

日本の公教育は、こんな学校から変わっていくのかもしれない。2020年開校。異年齢・自己主導で学ぶ幼小中“混在”校「軽井沢風越学園」が目指す“新しい普通の学校”とは

あなたが今、最高にワクワクを感じているもの。
 それが世の中の「普通」になったら、どうでしょう。
 そんな社会を、見てみたいと思いませんか?

今日ご紹介するのは、そんな“新しい普通”をつくるお話。舞台は学校です。

年齢で分けられ、同じ方向を向いて机を並べる「クラス」。
 教室の前に立つ先生から、全員が同じことを教わる「授業」。
 生徒に教科を教えることをミッションとした「先生」。

誰もが思い浮かべる日本の“普通の学校”って、こんな感じでしょうか。

これらの、何十年も続く“普通”を捉え直し、“新しい普通の学校”をつくる動きが、長野県軽井沢町の豊かな自然の中で、産声を上げました。

続きは、こちらからお読みください。

【お知らせ】メールマガジンの発行をはじめました

軽井沢風越学園の設立に向けた動きなどをお知らせするメールマガジン「かぜのーと」の第1号を本日発行しました。毎月1回ペースで発行の予定です。
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なお、「購読を申し込んだのに届いていない」という方、
1)お申込いただいたときのメールアドレスが間違っている
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3)こちらからのメールが受信されないような設定になっている
などの可能性がありますので、ご確認ください。

【採用】追加募集のお知らせ

軽井沢風越学園設立準備財団では、2020年4月の開校に向けての準備を進めています。
教職員の採用には先日139名の皆さんのご応募がありましたが、この度、中学校数学、中学校英語の教員を追加募集することになりました。

算数・数学及び英語の教科の専門性を持ち、小1から中3までのカリキュラムをデザインし、自己主導の学びの環境を整えることに意欲のある方を募集します。現在、自己主導の学びの実践が積み重ねられていなくても結構です。

ご応募、お待ちしております。詳細については、こちらをご覧ください。

【お知らせ】2017年夏サマースクールのお知らせ

軽井沢風越学園設立準備財団では、軽井沢風越学園が体感できる4日間のサマースクールを開催いたします。

日程)2017年8月6日~9日(それぞれ9時集合 16時解散)
場所)軽井沢町内
対象)軽井沢町及び御代田町在住の3歳児(年少)~小学校4年生
定員)幼児 各年齢5名ずつ( 幼児は前半2日間と後半2日間の入替制です)
小学生 各学年10名ずつ
内容)軽井沢風越学園の遊びと学びの体験

詳細は今後メールマガジンとホームページでお知らせします。メールマガジン配信希望の方は、お問い合わせよりメールアドレスをご登録ください。