中学生の放課後

軽井沢風越学園の中学生たちは放課後を学校で過ごすことはほとんどない。いわゆる学校で行う部活動はない。その替わりに、授業が終わると、地域で行われている様々な活動に参加する子が多い。地元NPO 法人のフットサル、バスケットボール、バレーボール、カーリング、スピードスケートなどの様々なスポーツクラブ、地域の人が運営するアイスホッケー、柔道、剣道、空手、ダンス、合唱団、地域の人が自宅やアトリエを開放して行っている陶芸や絵画教室、発明クラブ、福祉施設でのボランティア活動や近くの畑の農作業手伝い、追分の馬子唄道中の稽古…。幼稚園や小学生でも参加できる活動もある。当然、それらには町内の他の小学校や中学校の子どもたちも一緒だ。

どの活動も毎日あるわけではないので、自分で予定を組み、複数の活動をすることも可能だ。だから軽井沢風越学園の子どもたちは、スケジュール帳を活用している子が多い。同じ学校のいつものメンバーと取り組むのではなく、近隣の小学生や中学生、大人たちと混ざり合って活動するのが軽井沢風越学園のスタイル。

こういった活動の中から学んでいることはたくさんある。そして、町の中に知り合いがたくさんできる。自分のことを知っている人が地域に多いということは、ちょっと面倒に感じることもあるけれど、何かと気にしてくれたり、声をかけたりしてくれるのはうれしいものだ。そうしてたくさんの大人に関わって育った子どもたちは、自分たちが大人になった時にも、我が子以外の子どもにも声をかけるようになるだろう。
学校の中に閉じこもっているのではなく、地域と常にともにあり、地域活動の担い手となっていくのが軽井沢風越学園の子どもたちの姿だ。

 

(2017年2月20日版)


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