ライブラリーとアトリエ

この学校の中心にはいつも本がある。この学校の子どもたちはおそらく日本で一番、本を読む。物語の世界にひたる子、知りたい・深めたいことがあって本を読む子。

いつも読みたいたくさんの本に囲まれているライブラリー。いつでも、だれでもが読む自由を保証される空間。あちこちにイスやソファー、畳やじゅうたん、隠れ家のようなスペースもあって、それぞれが自分の好きなところで読むことができる。幼児から中学生まで混じって本を読んでいる光景を司書のみさきさんはうれしそうに眺めている。なかには上級生が小さい子に読み語りしている様子や、数人でブッククラブをしている様子も。

大きなテーブルのところでは、今日の学校ミーティングで出たアイデアを模造紙で整理している中学生。さわさわと声はしているけれどトーンはおだやか。建築の「グループ探究」をしている3人は、タブレットをのぞきながら真剣に図面を引いている。使っている製図版は3人の自作だ。「何書いてるの?」質問する人に、なんだかうれしそうにこたえる。それぞれがそれぞれのことに夢中になっている共同研究室のような学習空間。教職員のコーナーもこのライブラリーの中にある。探究について相談をする人がいたり、教職員とおしゃべりしている人もいたり、教職員同士で教材研究をしていたり。パソコンで仕事をする姿をしげしげと眺める幼児たちも。

地域の人も、大きなデッキのカフェコーナーでコーヒーを飲みながら借りた本を読んだり、おしゃべりしたり。その横にちょこんと座って大人っぽく絵本を読んでいる幼児。

ライブラリーに続くアトリエは、探究の時間に実験や制作をするための道具・器具、ICTが揃っている。いろんなたくさんの材料が、使いやすく整理されておかれていて、まるで東急ハンズみたい。子どもたちは入れ替わり立ち替わり材料を取りに来たり、何かを作り始めたり。物作りが得意な教職員のよし先生は、子どもたちからの相談に忙しそう。

学校の真ん中にあるライブラリーとアトリエは、この学校すべての人の「居間」のような場所だ。

(2017年2月12日版)

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